保育園事故の公表を求める会

保育園事故をゼロにするために活動していきます!

H30年度 東京都中央区認可保育所 年齢別保育園児に対する職員必要数/正規職員数の少ないランキング

中央区役所の情報公開コーナーにある

中央区政年鑑」の資料から、

平成30年度の認可保育所

年齢別保育園児数を確認しました。

こちらには、園の定員ではなく、

実際に通う園児数が載っています。

 

その年齢別保育園児数の資料と、

今月7日に中央区議会の

予算委員会で提出された

認可保育所別の保育士数の推移

及び巡回指導回数」の資料と合わせて、

平成30年度の中央区認可保育所

年齢別保育園児数に対する職員必要数

(国の配置基準から必要となる保育士数)を

計算し、その職員必要数を正規職員数で割り、

職員必要数に対する正規職員数の割合の

少ないランキングを作成しました。

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平成30年度東京都中央区認可保育所 年齢別保育園児数に対する職員必要数/正規職員数の少ないランキング


ここでも、保育士大量退職のあった

さわやか保育園勝どき6丁目園は、

他の追随を許さず、割合が唯一

「1」を下回る「0.72」で

堂々の1位です。

 

この情報は、予算委員会で要求されて

公表される3月より前に

中央区は所有していたはずです。

 

中央区は情報を精査せず、対策を怠り、

その結果として、

さわやか保育園勝どき6丁目園の保育士の

大量退職を防ぐことができませんでした。

 

中央区政年鑑」の資料の画像はこちらです。

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平成30年度東京都中央区保育所の年齢別園児数

 

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保育士大量退職の中央区認可さわやか保育園勝どき6丁目園の非正規職員率について

中央区認可の私立保育園である

さわやか保育園勝どき6丁目園の特徴として、

保育士さんの非正規職員数の割合が

多いことが挙げられます。

 

今月7日に中央区議会の

予算特別委員会で提出された

認可保育所別の保育士数の推移

及び巡回指導回数」の資料をもとに、

平成30年度(3月31日見込み)の

非正規職員率の高い認可保育園の

ランキングを作成しました。

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非正規職員率(%)の高い東京都中央区認可の保育園ランキング

さわやか保育園勝どき6丁目園は

中央区認可保育園全52園のうち、

テンダーラビング保育園東日本橋と同じ

非正規率50%(半数が非正規)で、

なんと堂々の1位でした。

このような非正規職員率の高さも、

今回の大量退職と

結びついているのでしょうか。

 

上位5位までは株式会社の運営する

保育園が続いていますが、

同じ株式会社と言えども、

下位もほとんどが株式会社なので、

株式会社だから非常勤職員の割合が

多いということにはなりません。

 

ランキングの6位以下は、

公立公営の保育園がずらりと続きます。

中央区が管理する区立保育園です。 

非正規職員数の割合が30〜40%。

娘の傷害事故が起きたのは、

公立公営の区立かちどき西保育園ですが、

事故の際、保育室にいた職員5名のうち

4割に当たる2名が非常勤でした。

 

様々な種類の保育園の中でも

最も待遇の良い保育士さんは、

地方公務員としての給料が支払われ、

福利厚生が充実していて、

年功序列で給料も徐々に上がる

公立公営の保育園に務める保育士さんだと

言われていますが、

その保育士さん達の立場を守るため、

同じ公立公営の保育園で、

正規雇用の保育士さんが

全体の4割近くも

雇われていることになります。

 

一方、株式会社運営の保育園では、

株式会社さくらさくみらい、

株式会社こどもの森など、

非正規職員数の割合が0%の

保育園もあります。

HITOWAキッズライフ株式会社も

非正規職員数の割合が低いです。

 

保育園を運営する企業によって、

人材に対する考え方が異なることが

浮き彫りになるランキングでした。

 

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中央区認可のさわやか保育園勝どき6丁目園で保育士大量退職

先週、中央区認可の保育園のニュースに

またもや驚かされました。

保育士大量退職へ... 東京・中央区の認可保育園に何が起きたのか(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

去年7月の保育ママの死亡事故といい、

中央区認可の保育施設は

不祥事が続いています。

 

さわやか保育園勝どき6丁目園は

中央区認可の私立保育園。

通っている園児の親御さんは

さぞご心配のことと思います。

 

さわやか保育園勝どき6丁目園を

運営するニチイ学館は、

新規採用や異動によって

保育に必要な人員は確保したとの事。

まずは一安心ですが、

先生方のほとんどが変わることにより、

園児たちの精神的な負担が増すことは

避けられないでしょう。

 

ニュースによると、

同園の保育士は、現在の18人のうち13人が3月以降に順次退職する予定。看護師や調理員も含めた30人では、16人が退職する見込みになっている。

保育士さんは現在18人との事ですが、

今月7日に中央区議会の予算特別委員会で

提出されたこちら↓の

認可保育所別の保育士数の推移

及び巡回指導回数」の資料によると、

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認可保育所別(指定管理者、私立含む)の保育士数の推移及び巡回指導回数1ページ目

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認可保育所別(指定管理者、私立含む)の保育士数の推移及び巡回指導回数2ページ目

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認可保育所別(指定管理者、私立含む)の保育士数の推移及び巡回指導回数3ページ目

さわやか保育園勝どき6丁目園は

3ページ目の下の方にありますが、
平成30年度(見込み)が

正規職員8人、非正規職員8人で

合計16人となっています。

 

ニュースではなぜか

保育士さんの現在の人数が

少し増えていますが、

13人の保育士さんが

辞められるとの事。

 

さわやか保育園勝どき6丁目園は、

5年間の保育士数の推移を見ても、

正規も非正規も職員数が減る一方です。

運営する事業者側も

保育園を認可した中央区

このような事態に到るまで

何も手を打たなかったのでしょうか。

 

更に、ニュースによると、

退職の理由としては、給与がダウンするなど待遇悪化が進んだり、人手不足で長時間労働が続いたりしたと不満があったことだという。

保育士さんの待遇を改善しようとする時代に

逆行した給与ダウンの待遇。

辞められて当然です。

 

気になったのが

子供の安全などのため会社に応援要員を頼んだものの来ない状態が続いた、といった訴えもあったとしている。

子供の安全を保育士さんが訴えても、

聞き入れてもらえなかったとのこと。

 

子供の安全を考えず、

人件費の抑制や効率ばかりを

追求する保育園では、

いつ事故が発生しても

おかしくありません。

 

このような保育園の対応を

中央区も把握していたのでしょうか。

もし把握していなかったとしたら、

把握できるような仕組みを

用意しなかったのでしょうか。

 

保育園を運営する事業者や

保育園を認可する自治体など

組織が問題を放置したばかりに、

一番弱い立場の子供達に

しわ寄せが来る構図。

本当に理不尽です。

 

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中央区立かちどき西保育園の傷害事故発生報告書④

娘のような裂傷の傷害事故は、

重大事故として国に報告されているのか、

内閣府の公開する教育・保育施設等での

事故情報データベースを確認しました。

 

制度の概要等 - 子ども・子育て支援新制度 - 内閣府

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/h30-jiko_data1.pdf

 

こちらは半年分だけですが、

裂傷だけで20件弱あります。

 

特にこちら↓の2477番の事故が、

娘のケースに近いと感じました。

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特定教育・保育施設等における事故情報データベース平成30年度版より抜粋

事故発生1週間後に抜糸となっているが、その後の医師からの説明では傷跡の経過については数年単位での経過観察のため通院が必要との説明を受けており、さらに現在も傷の悪化を防ぐため激しい運動は控える、テープを貼って傷を保護するなどの日常的な対応が必要な状況である。通院については現在も週に一回程度の通院を継続している。

上の蛍光ペンで色付けした部分の

治療の経過が似ています。

 

こちらは、学童クラブでの事故ですが、

縫合した傷であっても、

「30日以上の治療を要する負傷」

として認められ、

重大事故として報告されています。

 

ただ、同じ縫合した傷でも、

中央区立保育園においては、

重大事故にはなりません。

 

中央区の明文化されてない慣習により、

縫合した傷の「全治予定日数」が

「7日」に統一されるからです。

 

医師の診断ではない、

中央区の慣習により決定された

「全治予定日数」により、

国に報告する義務のあるべき負傷が

報告の義務のない負傷へと

変わってしまっています。

 

娘の事故についても、

このまま娘の怪我の

「全治予定日数」が「7日」では、

重大事故として国に報告されず、

事故の原因を解明してもらうことも、

事故を防ぐ根本的な対策が

打たれることもないのです。

 

対策が打たれなければ、

いつまた、娘が保育園で

もっとひどい事故に遭うか

分かりません。

 

いつまた、保育園から

職場に電話が来て、

娘が重傷を負ったと聞かされるか

分かりません。

 

このような状況は、

本当に耐えられません。

 

そして、これは、

私個人だけの問題ではなく、

中央区立保育園に通う園児や、

その保護者の方々に関わる

大きな問題だと捉えています。

 

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中央区立かちどき西保育園の傷害事故発生報告書③

保育園で発生した娘の傷害事故の

「全治予定日数」が、

医師の診断によるものではなく、

中央区の明文化されない慣習によって、

「7日」に決定されていました。

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中央区立かちどき西保育園作成の傷害事故発生報告書 2ページ目

私は、娘の怪我について

3ヶ月程度の通院加療を要するとの

診断書をいただいていたので、

中央区福祉保健部子育て支援

保育園係長の廣瀬俊逹さんに

医師の診断に基づいて、

「全治予定日数」を

訂正していただけるように

お願いしましたが、

縫合した傷は7日で統一する方針のため、

断られてしまいました。

 

仕方がないので、

中央区保有する個人情報について

訂正請求をすることになりました。

 

「全治予定日数」は、重要な項目です。

廣瀬さんに確認して分かったことですが、

東京都中央区の場合、事故の怪我が

重大事故として国に報告する義務のある

「治療に要する期間が30日以上の負傷」

であるかどうかは、

実際に治療に要した期間ではなく、

「全治予定日数」の期間により

判断されるからです。

 

重大事故として国に報告する場合、

その報告の様式が

次のとおり決まっています。

 

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/law/kodomo3houan/pdf/h291110/youshiki4.pdf

 

1ページ目の下の方に

太字で書かれているのですが、

「第2報報告に当たっては、

記載内容について

保護者の了解を得た後に、

自治体へ報告してください。 」

とあります。

 

報告書について、

保護者に了解を得ることが

明記されているのです。

 

それだけではありません。

事故の要因分析として、

ソフト面、ハード面、環境面等、

様々な観点から

要因を分析して記載する項目が

設けられているのです。

 

以前のブログ↓にも書きましたが、

中央区からの保育園事故についての回答 - 保育園事故の公表を求める会

娘の事故について

中央区福祉保健部子育て支援課長の

溝口薫さんに事故の検証を

お願いしたところ、

「あらためて検証の予定はありません」

との事で断られてしまいましたが、

重大事故であれば、

報告の際、事故の要因の分析をして、

報告書についても

保護者の了解を得なければ

ならないはずです。

 

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中央区立かちどき西保育園の傷害事故発生報告書②

公開された傷害事故発生報告書の

「診断名」「全治予定日数」を見て、

本当に驚きました。

保育園での事故でケガを負った娘を

病院に連れて行き、診察の際も

ずっと付き添っていた保護者の私が

見たことも聞いたこともない

「診断名」と「全治予定日数」が

そこには記入されていました。

 

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中央区立かちどき西保育園作成の傷害事故発生報告書 2ページ目

 

かちどき西保育園の看護師で、

この報告書を記入した山中貴久子さんに

この「診断名」「全治予定日数」は

医師の診断に基づいて

記入したものなのかと尋ねました。

 

確認した結果、

医師による診断ではなく、

過去の保育園事故と照らし合わせ、

縫合した傷は、抜糸が終わった

7日で治療が終了するものとして、

従来から、他の中央区保育園でも

同様に報告しているので、

他の傷害事故に合わせて

書いたものだと判明しました。

 

縫合した傷は7日で全治…。

そのような有り得ない基準が、

どこかに存在するのでしょうか。

 

 娘のケガは、三ヶ月程度の通院加療

(テーピングと遮光)を要すると

診断され、引き続き通院しています。 

 

中央区福祉保健部子育て支援

保育園係長の広瀬俊達さん

(先月お会いした際の名札は

「廣瀬」さんでしたので、

正式な漢字でのお名前は

廣瀬俊達さんかもしれません。)

に確認したところ、

園児が同じような症状でも、

保護者により通院する日数が異なるため、

全治予定日数を一律にするために

7日にしているとのことでした。

 

ただ、おかしいと思うのですが、

保護者によって

全治するまで病院に通うか

全治する前に通院をやめてしまうかなど

通院の日数は変わりますが、

全治予定日数はケガの症状により

医者が判断するものであるはずです。

 

更に、廣瀬さんに確認する中で判明したことですが、

中央区の区立保育園の傷害事故で、

縫合した傷を7日に統一することは、

正式にはどの文書にも

定められていないことが判りました。

 

それだけではなく、

全治予定日数を決定するための

正式な基準となる文書がない

とのことです。

 

そして、基準が定められていない中で、

縫合した傷を7日に統一するという

一般的には考えられないような不文律で、

全治予定日数が決められていました。

 

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中央区立かちどき西保育園の傷害事故発生報告書①

1月に中央区立かちどき西保育園で

発生した2歳の娘の傷害事故。

傷害事故発生報告書を中央区から

開示していただきました。

 

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中央区立かちどき西保育園作成の傷害事故発生報告書 1ページ目

発生内容の二行目の後ろの方を

ご覧いただきたいのですが、

事故発生時に娘を見ていた

保育士の木崎さんの記入と、

訂正印があります。

 

「転び」が印鑑で訂正され、

二重線で取り消されています。

 

以前のブログにも書きましたが、

木崎さんから、

娘が事故にあった時の状況について

うちの子が、なぜか分からないが

ブロックを持って走り出し、

転んで、壁にぶつかった。

と聞いていました。

 

「転び」が木崎さんの印鑑で

訂正されているので、娘は

やっぱり転んでなかったのですね。

 

娘からは、ブロックでケガした時に

転んだとは一度も聞いていませんが、

木崎さんからは、娘が転んだので

壁にぶつかったと聞かされていました。

 

この報告書にも「転び」と書かれて、

その後に訂正されているので、

「転んだ」と言ったことは

事実ではなかったと

認めたことになります。

 

娘の事故を目撃した大人は、

木崎敬子さんだけですが、

その当人の言うことが

こうも変わってしまっては、

信憑性があると言えるでしょうか。

 

「転び」の訂正は、一事が万事です。

 

事故発生時に本当は何があったのか、

知ることができませんが、

事故にあった児童の保護者としては、

テクノロジーの発展した現代で

中央区の区立保育園に

監視カメラが導入されないのは、

中央区や保育園が

意図的に事故の事実を

隠すためではないかと感じます。

 

保育園に監視カメラがあれば、

保育園側に都合よく、

事故の事実を曲げることは

できません。

 

保育士さんの証言でしか

事故の検証ができない現状なら、

いくらでも事実を隠せます。

 

事故を起こした保育園側に

都合がいいように、

事故の状況を歪めて

報告することもできます。

 

中央区は、区立保育園に、

監視カメラの導入など

考えないでしょう。

 

監視カメラが

事故の一部始終を記録すれば、

保護者に見られては困る映像が

残る可能性があるのですから。

 

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